中学のある時、ぼくは突然学校の勉強が手につかなくなったんですね。 そして授業がさっぱり分からなくなりました。 幸いなことに友人には恵まれていたので学校自体は楽しく通うことができたのですが、おかげでぼくは地元でも有数のスラム高校に進学しました。 ぼくは高校3年間で4回上履きが無くなりました。 でも、買いなおす必要もなかったんです。 みんな、靴箱の自分の手に取りやすい位置にある上履きを勝手に履いていき、脱いだ上履きはその辺に脱ぎ散らかしていくんです。 なので靴箱周辺にはいつも無数の上履きが散乱していて、自分の上履きがなくなったときは、その中から自分の足のサイズに合うものをピックアップしてました。 午前中は教室の半分くらいの席が空いていて、昼過ぎくらいになるとほぼ埋まり、6時間目になると女子の皆さんは化粧を始める感じでした。 担任の先生に期末試験前に「授業のノートを貸してくれ」と頼まれたこともあ