「俺は、岡田さんを信じてるから」 遠藤保仁は、いつもの淡々とした感じではなく、凛とした口調で、そう言った。 2月14日、東アジア選手権で日本は韓国に1-3で敗れ、3位に終わった。中国戦、香港戦は内容的に乏しく、韓国戦は大敗。特に、韓国戦では3点目を取られた時点で敗戦を受け入れたように覇気を失った。負けている状態でダラダラと歩き、交代した玉田圭司や退場した闘莉王に声をかける選手は、誰一人いなかった。「まとまりがあるチーム」として、あるべき姿とはとても思えず、一体感も失われたように見えた。試合後、サポーターからブーイングが飛び出し、岡田監督解任が声高に叫ばれた。そうした声に遠藤は、珍しく口を尖らせ、強く反論したのだ。 「この敗戦で、岡田さんへの信頼がブレるとかはないよ。それよりも責められるのは、俺ら自身でしょ。チ-ムが本来持っている良さが何も出てなかったからね」 戦う姿勢の欠如と「チームのため
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