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2016年9月20日のブックマーク (3件)

  • 東京十三路線物語(完結) | 東京史楽

    8号線の幻の弟だった13号線 さて、地下鉄十三路線物語もいよいよ最終回。2008年6月に開業した「東京最後の地下鉄」こと13号線、路線名「副都心線」までやってきました。1927年に地下鉄が初めて開業してから81年、東京はJR、私鉄に加え13もの地下鉄からなる世界有数の巨大交通網を作り上げるに至ったのです。 地下鉄副都心線こと13号線は和光市から東武鉄道、小竹向原から西武鉄道に乗り入れ、さらに和光市〜小竹向原間を有楽町線と共有するという複雑な運行形態をとっています。その複雑さ故に開業直後にダイヤ乱れが頻発し社会問題となったのは記憶に新しいところです。というわけで、13号線の歴史を語るためには有楽町線つまり8号線を欠かすことができません。第9回で示した図を再度ご覧いただきましょう。 西武鉄道は東武鉄道、営団地下鉄と協力することで東京都が8号線の免許を取得することを阻止したというお話をしました

  • 第0回 地下から東京を見てみよう | 東京史楽

    ごあいさつ はじめまして。鉄道ライターの小久保せまきと申します。私は1882年から1960年代にかけての東京の都市交通史を、特に地下鉄の観点から研究しています。日頃はtwitterを中心に活動しておりますが、このたび「東京史楽」にて発表の機会を頂きましたので、これから全13回にわたって東京の地下鉄13路線の成り立ちと、そこに込められた「意図」についてご紹介していきたいと思います。 東京の地下鉄13路線の名前をすらすらと暗唱できる人、ましてや路線図を書くことのできる人などほとんどいないでしょう。網の目のように複雑に絡み合った地下鉄の路線図は、無計画でとても分かりにくいものに見えるかもしれません。そんな分かりにくさを嫌って地下鉄の使用をできるだけ避けている方もいるはずです。そこで今回の連載は、地下鉄網を無機質な記号の束から有機的なネットワークへと解きほぐすことができるような、新しい視点と切り口

  • 井の頭線、その数奇な運命 物語るは明大前のとある「遺構」 | 乗りものニュース

    渋谷と吉祥寺を結ぶ京王井の頭線。同線が京王電鉄の路線になるまでには、実に数奇な運命をたどっており小田急電鉄も一時所有していたとか。現在の姿になるまで、どのような歴史を歩んできたのでしょうか。 明大前駅付近の遺構が物語る歴史 渋谷〜吉祥寺間12.7kmを結ぶ京王電鉄井の頭線の明大前駅(東京都杉並区)。その吉祥寺駅寄りには、玉川上水の跨線橋が架かっています。この橋をよく見ると、井の頭線以外に、もうひとつ複線の線路を敷ける程度のスペースがあることをご存知でしょうか。実はこの空間、「東京山手急行電鉄」という戦前に存在した会社の“夢の跡”であり、数奇な運命をたどった井の頭線の歴史を物語っているのです。 明大前駅の吉祥寺駅寄りには、もうひと複線の線路を敷くことができる程度のスペースがある(2016年9月、太田幸宏撮影)。 東京山手急行電鉄は1921(大正10)年に設立され、大井町駅(現・東京都品川区)

    井の頭線、その数奇な運命 物語るは明大前のとある「遺構」 | 乗りものニュース