この不況下で順調に売り上げを伸ばしているITベンダーがある。Linuxディストリビューションのサポートをビジネスの主軸とする米Red Hatだ。 Red Hatの直近の業績発表によると,2010年度第2四半期(2009年6~8月)の営業利益は2754万2000ドル(1ドル100円換算で27億5420万円)で,前年四半期から29%増となった。年間でみても,2009年度(08年3月~09年2月)の営業利益は,8252万1000ドル(同82億5210万円)で,前年から17%増である。日本国内の売り上げは公表していないが「グローバルの業績に準じている」(レッドハット広報)とする。 調査会社の米IDCは2009年7月に,「オープンソースがもたらす収益は,2013年までに年平均22.4%の割合で成長する」という予想を発表した。不況によってコスト削減を図る企業が多いのが主な理由だ。 Red Hatしかも