グループコミットによってトランザクションのスループットを大幅に引き上げる技法について昨日の記事で書いたが、この技法ではロック期間は結局ディスクのヘッドシークの長さになる。 むしろロガーとのコミュニケーションコストやログ待ちの時間を考えると個々のロック保持期間は微妙に長くなってさえいる。 また、各スレッドはロガーによって永続化されるまでトランザクションの完了を待たなくてはならないので、1回のログ操作に詰め込めるトランザクション数はスレッドの数が上限になる。 つまりスループットを上げる為にはより多くのスレッドを並列して動かす必要がある。 更には、ロガーのバッファにトランザクションログを送付する際にも、ロックが衝突する可能性もある。複数のワーカーが同時にロガーにログを送付しようとするとそこもボトルネックになりうる。 そこで提案されているのがAetherである。読みはおそらく「エーテル」で、ファイ