電気自動車(EV)開発を手がける自動車部品販売「ゼロスポーツ」(岐阜県各務原市)は1日、破産申請の準備を始めたと発表した。同社は日本郵政グループの郵便事業会社(日本郵便)と集配用のEV1030台の納入契約を結んでいたが、納期の遅れを理由に契約を解除され、資金繰りが困難になったという。岐阜地裁に破産申請する。負債総額は11億7777万円。 ゼロスポーツは昨年8月、日本郵便と今年1~2月にEV30台、来年2月に1000台を納入する契約を締結。契約金額は約35億円だった。その後、ベースとなる車のメーカー変更を求められたといい、期限までにEV30台を納入できなくなった。その結果、契約解除を通達され、違約金7億円を請求されたという。ゼロスポーツの代理人は「納期遅れについては日本郵便側と合意ができていたと考えていた」と説明している。【岡大介】 ▽日本郵便広報室の話 台数や期限の問題だけではなく、予定し