『スパイダーマン3』CG――何十億粒もの砂をレンダリング 2007年5月11日 カルチャー コメント: トラックバック (0) Hugh Hart 2007年05月11日 ロサンゼルス発――映画『スパイダーマン3』の成功の秘密は、一粒の砂に見てとれる。つまるところ、『スパイダーマン』シリーズが興行収入およそ10億ドルのヒット作になったのは、ゴム製スーツに身を包んだピーター・パーカーではなく敵役――『スパイダーマン3』の場合は、サンドマン――のおかげだ。デジタルで描かれた無数の砂粒で作られ、流砂のごとく姿を変えるサンドマン(スライドショー)は、まさにコンピューターが生み出した驚異だ。 だが、サンドマンを作るのは容易ではなかった(それに、費用も高くついた)。Sam Raimi監督が顕微鏡をのぞいて砂の構造を調べたのが始まりで、2年半にわたって視覚効果の研究開発が行なわれ、30人の特殊効果スタッ