【ロンドン=木村正人】英大衆日曜紙ニューズ・オブ・ザ・ワールドは11日、電子版でチャールズ皇太子の次男で陸軍士官のヘンリー王子(24)が、3年前に同じ小隊のパキスタン系隊員を「パキ」という卑称で呼んでいる映像を入手したと報じた。同王子は「侮辱的な言葉で反省している」と全面謝罪した。 この映像は2006年3月ごろ、同王子の所属する小隊がキプロスへ移動する前に撮影された。英軍基地の待合室で眠る同僚をビデオで録画していた同王子はパキスタン系隊員を「おれたちのかわいいパキの友達」と紹介していた。パキスタンを短くした「パキ」という言葉にはパキスタン人や南アジアの人々への侮辱の意味が込められている。 キプロスでの夜間訓練でも同王子は迷彩用フードをかぶる同僚を「ラグヘッド(頭にターバンを巻いた人々への差別語)」と呼んでいた。 英王室は「アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンを指していた」と認