約400年ぶりに新調された鐘。僧侶らが交代で音色を響かせた=京都市下京区の東本願寺で2010年11月21日、古屋敷尚子撮影 真宗大谷派の本山・東本願寺(京都市下京区)の梵鐘(ぼんしょう)が、寺が創建されて以来約400年ぶりに新調され21日、突き初め式があった。宗祖親鸞をしのぶ法要「報恩講」の開始に併せて式が執り行われ、門首らが交代で7回、新たな鐘の音色を古都に響かせた。 古い鐘は1604年製造。幕末の「蛤(はまぐり)御門の変」など4回の火災に見舞われて傷みが激しく、来年3月に始まる親鸞750回忌法要を前に新調した。新しい鐘は口径1メートル57センチ、高さ2メートル65センチ、重さ4.5トン。毎朝1回突かれるほか、主要な法要の1時間前に開始時刻を知らせる。古い鐘は境内に展示される。 半年かけて作った滋賀県東近江市の鋳物職人、黄地佐平(おうちさへい)さん(79)は「鐘は突く度に音が良くなってい