リビアの首都トリポリの国際空港入り口に敷かれたカダフィ大佐の「踏み絵」=2011年8月29日、和田浩明撮影 【エルサレム花岡洋二】リビアの反カダフィ派の連合体「国民評議会(NTC)」は20日、最高指導者だったカダフィ大佐を拘束したと発表した。リビア国営放送が伝えた。拘束場所は、北中部シルトとみられる。8月23日のトリポリ陥落に伴う政権崩壊以降、国民評議会が行方を捜していた。事実が確認されれば、42年に及んだ独裁体制は名実ともに幕を閉じる。 【写真で見るリビア】カダフィ体制、終焉へ 反体制派は20日、シルトに進攻し90分で陥落させた。国民評議会によると、カダフィ大佐は両脚を負傷しており、病院に搬送された。 リビアでは2月中旬に反政府デモが始まった。3月19日に北大西洋条約機構(NATO)主導の多国籍軍による空爆が開始された後も、カダフィ大佐は徹底抗戦の構えを崩さず、政権崩壊後も衛星放送