斎藤勁(つよし)官房副長官は2日開かれた衆院議院運営委員会の理事会で、原子力規制委員会委員長候補の田中俊一・前内閣府原子力委員会委員長代理が2011年度に原稿料や講演料として、日本原子力文化振興財団などから計約29万円を受け取っていたことを明らかにした。 政府が規制委の人選で、過去3年間で同一の原子力事業者から年間50万円以上の報酬を得るなどした人物は起用しないとする規定には抵触しない。田中氏も1日、衆院議運委での所信聴取で「除染の講演を頼まれた時に頂いた事はある。(原子力)事業者からの報酬はない」と説明した。