[東京 2日 ロイター] 来週の東京株式市場で日経平均は上値を試す見通し。景気不透明感は以前にも増して強まっているが、見切り発車的な買いが勝っている状況だ。5月の需給環境もこれまでと違い、月を通して好環境が期待できるとの見方もある。 信用不安が解決されたわけではなく、景気後退リスクもあり、霧の向こうに突然、がけが待っている可能性もあるが、指数の上昇によって「持たざるリスク」が増し、投資家を買いに走らせている。 来週の日経平均株価の予想レンジは、1万3900円─1万4400円。 <指数上昇で意識される「持たざるリスク」> くしくも日米の中央銀行が同じようなスタンスを取ることになった。4月30日に米連邦準備理事会(FRB)は声明で利下げ停止を示唆したかしないか微妙な言い回しをする一方、日銀も同日、「先行きの金融政策運営についてあらかじめ特定の方向性を持つことは適当ではない」(展望リポート)と引
ニイウスコーは2008年4月30日に緊急記者会見を開き、民事再生手続きを申請した理由について大野健代表取締役社長は「私的再建のガイドラインに沿う形での再生を目指し事業計画を立てたが、今月24日にメインバンクから『これ以上支援できない』と言われた」と語った(関連記事)。同社のメインバンクは三菱東京UFJ銀行。30日午前まで交渉を続けたが状況は変わらなかったため、民事再生手続きの開始を申し立てた。 同社は近い将来の事業譲渡を見据えながら事業を継続する意向だ。大野社長は「システム構築を含めたディーラー・ビジネスは競合他社に負けない部分だと認識している。加えて昨年10月の就任時からかなりのスピードで経営改革を進めており、販売費および一般管理費を従来より大幅に削減した。現在は筋肉質な企業に生まれ変わっている」と述べた。 調査委員会で不正会計の調査をした社外取締役の井上昌治弁護士は「過去5年にわたり不
5月1日、イングランド銀行(英中央銀行)は金融安定報告を発表し、サブプライムローンの評価損は、市場予測の半分以下にとどまる可能性があるとの認識を示した。写真は英レスターの不動産販売の看板。昨年8月撮影(2008年 ロイター/Darren Staples) [ロンドン 1日 ロイター] イングランド銀行(英中央銀行)は1日、金融安定報告を発表した。信用収縮を受けた損失や経済への影響は、想定されていたほどではないかもしれない、としたほか、サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)の評価損は、市場予測の半分以下にとどまる可能性があるとの認識を示した。 市場では、サブプライム関連損失が4000億ドル近くになる、と予想されている。国際通貨基金(IMF)は、金融セクター全体に対するコストは1兆ドルに上る可能性がある、との見方を示している。 英中銀は「こうした予測は損失を大幅に誇張している」
4月28日、OPECのヘリル議長(写真)は原油相場について、たとえ供給が潤沢でも1バレル=200ドルに到達するシナリオを排除しないとの見方を示した。昨年4月撮影(2008年 ロイター) [アルジェ 28日 ロイター] 石油輸出国機構(OPEC)のヘリル議長(アルジェリア・エネルギー・鉱業相)は、原油相場について、たとえ供給が潤沢でも1バレル=200ドルに到達するシナリオを排除しないとの見方を示した。ドル安が原油高を主導していることを理由に挙げた。 28日付の政府系エルムジャヒド紙が報じた。 同紙はヘリル議長の記者団への発言を引用し、「200ドルへの上昇の可能性について質問を受けたエネルギー・鉱業相は、可能性を排除しないと述べた。その上で、現行水準からの上昇は、ドルの下落に連動すると説明した」と伝えた。 同紙はさらに、「ドルが1%下げるたびに、原油は1バレル当たり4ドル上昇する。もちろん、逆
時代の移り変わりを感じる人事 大手といえども外資系日本法人のトップ交代は、在任期間に関係なく、そんなに驚くことではないが、大手3社の社長がほぼ同時期に代わるのは珍しい。その3社とは、マイクロソフト、サン・マイクロシステムズ、日本オラクルである。 マイクロソフトは4月1日付けで樋口泰行氏(50)が代表執行役社長に就任した。1年前から代表執行役兼COOを務め、満を持してのトップ就任である。1年の間に法人ビジネスの責任者としておよそ300社の顧客を訪問し、徹底した顧客志向の姿勢を社内外に示してきた。顧客志向の経営理念は、とりわけダイエーの再建に携わった経験によって培われたようだ。 「製品やビジネスモデルで絶対的優位を経験した会社は、顧客に目を向けなくなりがちだ」 樋口氏は2月28日の社長就任会見以来、講演や各メディアのインタビューなどで度々こう発言している。これを聞いたIT雑誌のベテラン記者が、
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