信頼性が高いとされるジャーナリングファイルシステムだが、ジャーナルによって何が保護されるのかを理解していないと、とんでもない落とし穴にはまってしまう。今回は、ジャーナリングファイルシステムの総論とそのほかの各種技術について解説する。(編集局) ジャーナリングファイルシステム Linuxではカーネル2.4以降、ext3、ReiserFS、JFS、XFSなど複数の「ジャーナリングファイルシステム」がカーネルに追加された。Linuxでジャーナリングファイルシステムが必要とされている背景には、Linuxがエンタープライズを志向するに伴ない、大容量記憶装置の利用によるデータの安全性、起動時のfsck時間短縮などの要求が高くなってきたことが挙げられる。 ジャーナリングファイルシステムとは? 「ジャーナリング」は、ジャーナル(またはログ)と呼ばれるデータを定期的に記録する技術で、もともとはデータベースで
大容量のHDDを搭載するNASでは、ジャーナリングファイルシステムと呼ばれる機能を搭載した製品が多くあります。これは、突然の電源ダウンなどの障害でファイルシステムが壊れないようにするためのものです。 ■ ファイルシステムの破損を防ぐ「ジャーナリングファイルシステム」 例えば、PCの電源をうっかり抜いてしまった場合や、ハングアップして動かなくなったので電源を落として再起動し直したという場合、チェックディスク作業が発生してHDDのチェックが終了するまで待たされる経験をした人は多いのではないでしょうか。これはPCに限らず、HDDを搭載するNASも同様で、電源を唐突に落とした場合には内部のファイル構造に破損が生じ、起動時にチェックに時間がかかるケースもあります。 特に大容量化した最近のNAS製品の場合、チェック作業が発生すると終了するまでに相当の時間が発生する場合もあります。そこで、こうした問題に
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