フィクションの世界を現実的側面から分析するという試みは、考証やツッコミといったものとはまた違い、その物語を咀嚼するという意味で広く行われてきた。昨今では、空想科学読本などがそれだろう。 精緻な設定とデザインに包まれた快作SFADVが現れた時、私は真っ先にこのゲームへの現実的アプローチを試みたいと思った。できればゲームにあまり明るくない、でもITや先端技術を深く語れる論客に、本作を見せてみたらどんな反応をするのだろう? 意外な人物とコンタクトが取れたことは、身に余る僥倖と思っている。 服部 桂。 51年8月8日(この記事の更新日ですおめでとうございます)東京生まれ。 78年朝日新聞に入社して以来、ITなんて言葉がなかった頃からITの世界を追い続けた男。 日本のメディアにはじめて「コンピュータウィルス」という言葉を登場させた彼は、MITメディアラボ客員研究員、ASAHIパソコン副編集長などを経
![(1)のっけから飛び出した、おフランスIT史講義|ATUSI](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/152280a6c0317d312f0922d9b97f2b1aba763263/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F7408894%2Frectangle_large_type_2_5bd647f40da3edb4830e9b2f36b95722.jpg%3Ffit%3Dbounds%26quality%3D85%26width%3D1280)