ズキズキとした後頭部の痛みで、目が覚めた。 目に入ってきたのは、真っ白な天井と壁の殺風景な部屋。 俺が着ていたのは、入院患者が着るような水色の服だった。 部屋にも服にも見覚えがない…。 あわてて、昨日の記憶を探ってみても、なぜ、ここにいるのか思い出せない。 会社の忘年会の帰り、自宅の最寄り駅までは覚えているが、そこからの記憶がない。 記憶が飛ぶほど飲んだわけでもないのに…。 連絡もなしに朝帰りとは、妻にどれだけ怒られるか…と心配し、携帯を探したところで、手荷物がないことに気付いた。 昨晩、転んで頭でも打って病院に運ばれたのか? とりあえず、看護師さんを探そう。 そう思って部屋から出ようとしたが、ドアが開かない。 鍵がかかっている…? 混乱しているうちに、人工音声のアナウンスが室内に響き渡る。 「この部屋からは、ダジャレで10万スターを集めないと出られません。 繰り返します。この部屋からは、
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