最近の『とらドラ!』や『けいおん!』などをみていると、オタク向けの美少女アニメとはいえ、ロボットやらウザい蘊蓄やらがしゃしゃり出てくるでもなく、男の子に媚びるしか能のない萌えキャラが出てくるでもなく、なかなか快適感慨深いものがある。 なにか、界隈の風向きが変わったような気がする。 従来、美少女アニメを消費するのは“きつい萌えオタ”で、彼ら好みの濃い味付けが施される*1のが常だと思っていたんだけど、『とらドラ!』『けいおん!』あたりで重視されているのは、そういう“きつい萌えオタ”へのアピールではないようにみえる。もっと幅広い、ライトにアニメを楽しんでいる人達への訴求力の高い作品として仕上がっている。 例えば『とらドラ!』のキャラクターの振る舞いは、従来の美少女アニメのテンプレと比べてオタ媚び度がかなり低く、ストーリー展開も、エロゲーよりはテレビドラマに近い。オタクネタに頼りすぎることなく、キ