この作品にとっての主観とは何か アバンは草間先生が寝転がって地図を見ている所から始まる。 ファーストショットは、草間先生のPOV(主観)。次は、ロン毛君と寝転がっている草間先生のフルショット。ここで何故か、画面右下に白い鳩がいる。 そして、ロン毛君が去り、幼い頃の美星と出会う。この美星と出会う時、カメラは回転し、白い鳩はありえない程の羽を撒き散らして飛び立っていく。このために白い鳩はいたのか。 ここで、「これは草間先生の主観なのか?」という疑問が生じる。カメラ(視点)は回転するし、白い鳩の羽の撒き散らし方もあり得ない。 でもこのアングルは寝転がっている草間先生からだとしか思えない・・・・・ああ、そうかこれはまさしく草間先生の主観なのだ。 これは現実(実際)の主観ものではなく、草間先生から見た「天使の美星」なのだ。だから、視点は回転するし(現実にはありえない)、鳩もあんなに羽を撒き散らす。