この間のスタードライバーの記事で 「一人で全話脚本を書くから出来ること」 というのを書いたが、 その逆について。 一人の人間には出せるものに限界がある。 いわゆるバリエーションの限界だ。 やはりそれぞれの脚本家には 得意不得意や専門があり、あるいは癖もあり、 なかなかそれを超越することは難しい。 もちろん、そう言った癖とか専門とかが 「作風」を作っていくので、 それはもちろん重要なのだが、 反面、作品の「広がり」については犠牲になってしまう。 例えば、ウテナにおいて山口亮太さんは、 「榎戸さんの書かないものを書く」というようなことを言っており、 月村・山口両氏の各話脚本が、ウテナに「広がり」と「深さ」を与えたのは明白だろう。 さて今期における、「岡田構成三作品」において、 岡田全話脚本から脱却した作品が一つ。 それが「ゴシック」だ。 ゴシックの「アヴリル前後篇」を根元歳三さんが担当している