「生物の飼育を通して知る 命の 尊さ・儚さ・逞しさ!」 日本人は古くから自然を愛し、自然と共に生きてきた。日本庭園に代表されるように、日本人は自らが存在している場所を自然と区別するのではなく、自然の一部となることを享受していた。ところが、産業革命以来発展を続けた欧米文明の進入の後に富国強兵時代を過ごし、自然と共に生きるのではなく自然を利用することに没頭し、自然破壊を重ねるようになってしまった。巨大エネルギーを必要とする社会構造を構築し、原発事故で象徴される人のコントロールを超えたエネルギー利用にまで手を染めなくてはならない時代を作り上げてしまったのだ。眼前の利益中心の生活が迎える末路は、誰にでも予想できる悲惨なものになる。この現実を乗り越えるために、私たちはあらためて自然とは何かを学ばなければならない。 自然を学ぶ醍醐味に、動物と共に過ごすという日々がかつてあった。虫篭に入れた虫たちの声に