もう3ヶ月以上前の話になりますが、日立製作所のライフサイエンス事業部が今年3月に解散され、バイオインフォマティクス業界に少なからぬ衝撃が走りました。 同時期には三井情報開発傘下のXanagenも解散しており、この二件のニュースはバイオインフォ業界の伸び悩みを象徴付けるものと業界では受け止められました。 出だしからして暗い話ですが、この上さらにバイオインフォ業界は、近い将来に必ず爆発する時限爆弾を抱えていたりもします。 バイオインフォマティクス系の学生さんには、将来に関わってくる問題なので、是非続きを読んでください。 バイオインフォ業界が抱える問題とは、タイトルにもあるようにずばり人余りです。 これはバイオ業界が抱える問題でもあるのですが… とりあえずまず問題の背景から説明します。 ◆問題の背景 2002年、国はバイオテクノロジー戦略大綱を策定して、これから先10年で発展する重点分野としてバ