第18回:映画「イミテーションゲーム」のフィクションとノンフィクション アラン・チューリングの人生を描いた映画「イミテーションゲーム」がヒットしています。チューリングの大ファンである筆者としても、映画を通じて多くの人がこの天才数学者のことを知ってくれるのは、とてもうれしい。今回の映画は、チューリング研究家でありケンブリッジの数学教授でもあるウオルター・ホッジス氏の伝記をベースにしているので、ストーリーは史実にかなり忠実です。しかし、映画を2時間の枠に収めるために、単純化した部分や、事実と異なる話があることも事実です。映画を見て、チューリングに興味を持った人は、どの部分がフィクションで、どこがノンフィクションか気になることでしょう。また、あらかじめチューリングの伝記を知っていないと楽しめないシーンもいくつかありました。というわけで、今回は、「イミテーションゲーム」の中で、どこがフィクション