サラリーマンなら、その収入の源泉は、自分の時間と能力を提供することで対価を得ること、つまり会社で働くことだ。もちろん、自由業であってもこのような形態の業務はたくさんある。 仕事をすると、たいていの場合、体も心も疲れる。そうでない職場もあるかもしれないが、少なくとも家に帰って風呂に入って寝ることでとらないといけない疲れは必ずある。それができないと、提供できる自分の能力が減り、また提供できる分の時間を超えて時間が奪われてしまうので大変なことになる。労働力の対価として賃金を受け取る側は、元手をすり減らすと困るのだ。 そこで、普通、家庭持ちのサラリーマンなら、単身赴任とか長期出張なら別だが、ある程度働いたら、家に帰って自分の労働力を(拡大)再生産する。つまり、休む。 労働力の再生産に必要な行為は、大雑把にいえば、風呂に入って飯を食って一杯飲んで寝ることなわけだが、これに何かしらの充足につながる行為