逃れの町(のがれのまち)は、旧約聖書で、イスラエル人の領土に設置するよう神から定められた、過失で殺人を犯してしまった人が復讐から逃れて安全に住むことを保証された町のこと。 エジプトから脱出し、40年の荒野の旅を経てカナンの地(現在のパレスチナ地方)に入るイスラエル12部族[注 1]は、得るはずの領土において「あなたたちが定める町のうちに、六つの逃れの町がなければならない。すなわち、ヨルダン川の東側に三つの町、カナン人の土地に三つの町を定めて、逃れの町としなければならない。これらの六つの町は、イスラエルの人々とそのもとにいる寄留者と滞在者のための逃れの町であって、誤って人を殺した者はだれでもそこに逃れることができる」(民数記35:13-15)と命じられた。これにより、ヨルダン川の東からは、ルベン族領のベツェル[注 2]、ガド族領ギレアドのラモト、マナセ族領バシャンのゴランが[2]、川の西から