【鼎談】 DSMと精神科臨床 DSM-IIIがもたらしたもの,DSM-5がめざすもの 高橋 三郎氏(埼玉江南病院長) 大野 裕氏(国立精神・神経医療研究センター 認知行動療法センター長) 染矢 俊幸氏(新潟大学大学院医歯学総合研究科 教授・精神医学)=司会 米国精神医学会(APA)による「精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM)」が19年ぶりに全面改訂され,2013年5月,DSM-5として公開された。もともとは精神疾患の統計調査のため「疾病及び関連保健問題の国際統計分類(ICD)」の改訂に対応する形で出版されてきた DSMだが,ICD-9(76年)に続いて出版されたDSM-III(80年)にて明記された診断カテゴリー分類と操作的診断基準が,急速に世界の精神科臨床に浸透。82年には日本語版も訳出され,本邦の精神医学領域に大きなインパクトをもたらし,今や診断のスタンダードとして用いられるように
![DSMⅢ~DSMⅤの流れ 週刊医学界新聞(第3082号 2014年06月30日)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8a4dff8a9e522297397c704998bf26eb76ca2858/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.igaku-shoin.co.jp%2Fpackages%2Figaku_shoin%2Fthemes%2Figaku_shoin%2Fassets%2Fimages%2Figakushoin_paper.png)