貧しい家に育った小学校低学年くらいの少女は、学校帰り、あるラーメン店の前でずっと店主が作る料理を見つめていた。 少女が気になった店主は、5年間にわたり無償でラーメンを食べさせてあげた。少女は一番辛かった時期、やさしくしてくれたおじさんのことを忘れたことはなかった。 その25年後、念願の恩返しをすることができたようだ。 毎日ラーメン店の前に立っていた少女 今から25年前、長年ラーメン店を経営してきたドンさん(65歳)は、毎日店の前に立ち、ドンさんが作るラーメンを見つめていた少女の存在に気が付いたという。 7歳ぐらいと思われる少女は、つぎはぎだらけの服を着ていて、とてもお腹を空かしているように見えた。 ドンさんは客が少ないある日、少女を店の中に呼び、ラーメンを食べるよう促した。 とまどう仕草を見せた少女に、ドンさんは「大丈夫。おじちゃんは怪しい人じゃないよ。お腹が空いているだろう。熱いうちにお