3日、第93期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第1局が行われ、挑戦者の永瀬拓矢王座(29)が藤井聡太棋聖(19)に2回目の指し直し局で勝利した。 2回の千日手で話題になった本局。 2回目の指し直し局(トータル3局目)は藤井棋聖が角換わりを採用し、中盤まで互いの研究がぶつかる展開に。 研究の精度が高かった永瀬王座がリードを奪い、藤井棋聖に力を出させずに押し切った。 研究の精度 下の図は19時頃の局面である。 持ち時間が4時間で9時開始のタイトル戦の場合、19時は終局近い時間である。しかし本局は2回目の指し直し局ということもあり、ようやく戦いが始まったところだ。 「第93期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第1局千日手指し直し局 主催:産経新聞社、日本将棋連盟」 ▲藤井聡太棋聖ー△永瀬拓矢王座 66手目△8一飛まで 角換わりの定跡形から戦いが始まった本局。ここまでも前例があった。 永瀬王座も似た形を先手