ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (5)

  • ポルトガルのイワシ漁船に乗ってみた、崖っぷちから復活か

    水面で体を虹色にきらめかせながら餌をべる、生後数日のイワシの幼魚。気候変動によって上昇しつつある水温のわずかな違いが、餌の確保、ひいては幼魚が生き延びられるかどうかに大きな影響を与える。(PHOTOGRAPH BY JOÃO RODRIGUES) その昔、ポルトガル、リスボン郊外の村々では、イワシを入れた籠を背負ったロバのひづめの音が聞こえてくると、住民たちがすかさず通りに出てきたという。ポルトガルの海の幸であるイワシは、どの家庭からも引く手あまただった。しかし、1773年初頭のある日、今でいう首相のような立場で国を仕切っていたポルトガルの政治家、ポンバル侯爵が、大量のイワシがまたしても国境を越えてスペインへ密輸されたことを耳にした。業を煮やした侯爵は、ついに対策に乗り出した。 侯爵はすみやかにアルガルベ王国王立漁業総合会社を設立し、これ以降、イワシ産業はリスボンの中央政府の管理下に置か

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    yahoho13
    yahoho13 2022/09/19
  • ネオニコチノイド系殺虫剤を使い始めた1993年に起きたこと

    島根県宍道湖におけるウナギとワカサギの激減と殺虫剤ネオニコチノイドの関連をひもとく論文が、学術誌「Science」に発表されたのは2019年のこと。この研究を主導したのが、宍道湖の研究をライフワークとする東京大学教授の山室真澄氏だ。その核心はナショジオのニュースでも紹介したが、科学ミステリーのような山室氏の新刊『東大教授が世界に示した衝撃のエビデンス 魚はなぜ減った? 見えない真犯人を追う』(つり人社)から、ネオニコチノイド系殺虫剤がウナギやワカサギのエサに及ぼした悪影響についてのエピソードを紹介する。(全3回) 動物プランクトンとエビ類が激減 ネオニコチノイド系殺虫剤は昆虫類の神経系に作用するが、同じ節足動物である甲殻類の神経系は昆虫類とほぼ同じだ。となると、宍道湖の魚にとってエサとして重要な動物プランクトンの大部分を占めるキスイヒゲナガミジンコは、もしかしたらネオニコチノイド系殺虫剤の

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    yahoho13 2021/12/10
  • 犬ぞりは誤り、観光業が作った間違いだらけの北欧サーミ文化

    フィンランドのラップランド地方にあるレヴィで、トナカイが引くそりに乗る観光客。ここはフィンランドに住む約1万人のサーミの先祖伝来の地だ。(PHOTOGRAPH BY PARKERPHOTOGRAPHY, ALAMY STOCK PHOTO) ヨーロッパの極北地方は「サプミ(Sápmi、「サーミ人の土地」の意)」として知られ、約10万人の先住民サーミが暮らしている。冬にこの地方を訪れると、オーロラ観光からクロスカントリースキー、犬ぞり体験に至るまで、数々のアクティビティが迎えてくれるが、なかでも近年、シンボルになっているのが犬ぞりだ。 「アニマル・ツーリズム・フィンランド」の2018年の報告によると、フィンランドのラップランド地方だけでも4000匹のハスキー犬が観光イベントに使用されている。問題は、「犬ぞりは他の文化からの借り物で、1980年代にラップランド観光に持ち込まれた」ことだと、フィ

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    yahoho13 2021/02/13
  • ワニが尾を再生、初の発見、脚や尾を再生できる動物で最大

    アメリカアリゲーターの子どもは鳥やアライグマ、他のアリゲーターに狙われやすいが、移動に欠かせない尾を一部再生できることが新たな研究で明らかになった。(PHOTOGRAPH BY KEITH LADZINSKI) 2017年10月、米アリゾナ州立大学の生物学教授であるケンロウ・クスミ氏の研究室に、ある荷物が届けられた。クスミ氏が箱を開けると、変形したワニの尾がエタノール漬けになって瓶に入っていた。 トカゲの尾を再生する能力などを研究しているクスミ氏は、そうした類の尾は飽きるほど見ている。だが、この届け物はそれにしても奇妙だった。変色し、先端がわずかに割れていて、うろこが異常に小さかった。 送り主は米ルイジアナ州野生生物漁業局。野生の若いアメリカアリゲーター(Alligator mississippiensis)から採取したものだという。(参考記事:「動物大図鑑:アメリカアリゲーター」) 早速

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    yahoho13 2020/12/26
  • 2020年のナショジオ、ベスト動物写真 26選

    夜の米国アリゾナ。カメムシやスズメガなどチリカワ山脈に生息する昆虫たちが、照明を当てた白いシーツに集まってきた。 それをとらえた写真に、私たちの多くは生物の多様さを感じるかもしれない。だが研究者たちは、この写真から喪失を読み取っている。数年前、このあたりの山々ではもっと多くの種の珍しい昆虫がシーツに集まってきたものだった。 デビッド・リトシュワガー氏が撮影したこの写真は地球全体に広がる昆虫の減少をとらえたものとして、ナショナル ジオグラフィックのフォトエディターたちは、今年の動物ベストフォト26点のひとつに選んだ。 このリストの責任者でフォトエディターのアリー・モレオ氏は、選ばれた写真の多くは、リトシュワガー氏の昆虫写真のように一般には見られない種をとらえていると話す。 動物の珍しい物語に光を当てることで、「私たち人間が動物とうまく共存し、私たちの行動が良くも悪くも彼らに影響をもたらすこと

    2020年のナショジオ、ベスト動物写真 26選
    yahoho13
    yahoho13 2020/12/07
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