【ラスベガス(米ネバダ州)長野宏美】米大統領選に向けた共和党ネバダ州党員集会で、不動産王ドナルド・トランプ氏(69)が圧勝した。「口撃」の標的にしてきたヒスパニック(中南米系住民)からも高い支持を受けたことで、勢いを加速させている。 トランプ氏の支持者が集まったラスベガスのカジノ。集会終了直後の午後9時過ぎ、CNNテレビが「勝利確実」を速報すると、「ウォー」と歓声が起きた。 トランプ氏は「高齢者で勝ち、高学歴で勝ち、学歴が低い人でも勝った」と、すべての層を取り込んだことを誇った。NBCの出口調査によると、党員集会参加者の85%が白人で、うち47%がトランプ氏を支持。ヒスパニックの参加者は8%で少数派だが、ここでも45%が支持した。 ネバダ州は、ヒスパニックが州人口の約3割を占め、外国生まれも19%に上る。不法移民が人口に占める割合も全米で最高の7・6%に達するため、移民問題への関心は