沖縄の米軍基地跡から出た大量の有害物質のPCB(ポリ塩化ビフェニール)が、原発事故被災地の福島県いわき市の民間廃棄物処理施設で処分されることが22日、沖縄防衛局などへの取材で分かりました。処分を発注したのは沖縄防衛局と航空自衛隊で、市民からは反発の声があがっています。 「原発被害受けている上に…」 いわき市の民間施設で処分されるのは1995年に返還された沖縄県恩納村の米軍恩納通信所の汚水処理槽から出たPCB汚泥、104トン、ドラム缶694本と、73年に米陸軍から引き継いだ航空自衛隊恩納分屯基地の汚水処理施設の汚泥から出た218トン、同1100本で、合わせて322トン、ドラム缶1794本です。 処分先はいわき市のクレハ環境。恩納通信所跡分を沖縄防衛局が9月13日に、恩納分屯基地分を航空自衛隊那覇基地が7月22日にそれぞれ一般競争入札を行いました。いずれもクレハ環境が落札しました。落札金額は合