「SDGs」や「エシカル消費」といった言葉の認知が日本でも広がりはじめ、できるだけ環境に配慮したもの、持続可能な生産方法でつくられたものを選ぼうという意識が、消費者のなかにも芽生えはじめているように感じます。私自身も、その内のひとりです。 しかしながら、世界第3位のグローバル・マーケティング・リサーチ会社「イプソス」によって、2020年に世界23カ国に対して行われた消費者意識調査では、「持続可能な漁業で獲られた水産物を買うべき」と答えた日本人は40%。対して、世界では80%にも及びます。 日本では18~24歳の若い世代は水産資源を守るための意識があるのは3割程度で、それより上の世代はさらに低いという調査結果もあります。"それより上の世代"である私たちは、下の世代に豊かな海を残すために、知るべきことがたくさんあるように思います。 大きな漁港のある地方で生まれ育った私は、子どもたちに魚食文化を
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