日本文藝家協会は、「著作権問題を考える創作者団体協議会」に参加している他の16団体とともに、著作権法による著作権の保護期間を「著作者の死後70年」に改正していただくよう強く要望する。 著作権の保護期間が欧米主要国でほとんど70年になっている一覧表を見る時、実に眩いばかりである。グローバルな規模での文芸活動の姿が浮かび、作家の国際交流も盛んな今日、交流の場で「どうして日本だけ保護期間が50年なのか」と問われて、返答に困る。「日本も歴史的に延長を図ってきたが、いまもその途上にある」とでも答えるのだろうか。これまで輸入文学作品ばかりが目立っていたが、村上春樹、よしもとばなな氏らの作品が次々と海外で翻訳出版され、ベストセラーとなっていると聞いている。東洋思想で好まれた過去の日本文学とは違って、若手作家の作品は「世界共通語的な内容」で書かれており、普遍的に読まれる作品で、これからもますます世界に広が