橋下徹大阪市長の出自に関する週刊朝日の連載を巡り、橋下氏は22日、おわびが掲載された同誌が市役所に郵送されたことを明かし、「謝り方も知らない鬼畜集団」などと批判、市役所での記者会見で直接謝罪するよう求めた。記事を執筆したノンフィクション作家の佐野眞一氏に対しても、「佐野を(社会的に)抹殺しにいかないといけない」などと激しい言葉を並べており、波紋を呼びそうだ。 橋下氏は大阪市内で記者団に、「僕は子供に、謝る時は週刊誌を送りつけて終わりという育て方はしていない」「人間じゃない。鬼畜、犬猫以下。矯正不可能だ」などと激怒。佐野氏についても、「向こうはペンで僕を殺しにきた。佐野を抹殺しにいかないといけない」「僕と同じくらい異常人格者だ。佐野のルーツを暴いてほしい」などと述べた。 連載は同誌が10月26日号で始めた「ハシシタ 奴の本性」。同誌は2回目以降の連載休止を決めている。23日発売の11月2日号
橋下徹大阪市長が、自らの出自に関する週刊朝日の記事を巡って朝日新聞の取材を拒否している問題で、橋下氏は18日の記者会見で、「(記事は)血脈主義や民族浄化主義につながる危険な思想」と指摘し、朝日新聞の見解を求めた。同紙記者は「週刊朝日とは編集権が別」として見解を示さず、橋下氏は取材拒否の継続を決めた。一方、週刊朝日は会見後に「不適切な記述があった」などと謝罪するコメントを出した。 記事は、週刊朝日(10月26日号)が連載を始めた「ハシシタ 奴の本性」。ノンフィクション作家の佐野眞一氏らが執筆し、橋下氏の実父の縁戚者へのインタビューなどを掲載。「橋下氏の血脈」をたどり、「本性をあぶり出す」としている。 橋下氏は、記事が実父の出身地を巡る記述で橋下氏の人格否定につなげていると指摘。「差別を助長し、許されない」と批判した。 また、朝日新聞が同誌を発行する「朝日新聞出版」に出資していることを問題視し
自民党新総裁に安倍晋三元首相が選出された。同党総裁の返り咲きは初めてで、決選投票を2位候補が逆転で制したのは56年ぶりだ。次期衆院選が1年以内に迫る中、政権奪還を掲げる党のかじ取りを担う。 石破茂前政調会長が過半数を占め圧勝した地方票の結果を覆した選出劇は派閥を否定できない党の体質の反映でもある。体調不良で5年前に首相を辞めただけに、首相候補として国民の信頼を取り戻す道は平たんでない。野党第1党の党首として、外交、内政を停滞させずに動かす責任を与党と共有すべきである。外交路線に残る懸念 混戦を制した安倍氏は記者会見で「強い日本をつくる」と抱負を述べ日米同盟の再構築、成長戦略などを重要課題に挙げた。中国、韓国など近隣諸国とのかつてないほどの緊張が、強硬路線派の安倍氏に追い風となった。改憲や集団的自衛権行使容認などに重点を置く安倍、石破氏が上位を占めた地方票の動向は保守回帰を印象づけたと言えよ
厚生労働省は30日、10年「社会保障を支える世代に関する意識等調査」結果を公表した。30〜39歳の男性の非正規労働者の未婚の割合は75.6%に達し、04年の前回(45.5%)より30ポイントも増加した。非正規労働者の経済的な不安定と、未婚化の進行が強く結びついている現状が明らかになった。 男性の未婚割合は30〜39歳では正規30.7%(前回25.4%)に対して非正規75.6%(同45.5%)。40〜49歳でも正規15.1%(同14.1%)、非正規45.7%(同25.3%)と正規・非正規の差が前回より大幅に拡大した。 一方、女性は正規の方が未婚割合が高く、30〜39歳で正規46.5%(同44.8%)、非正規22.4%(同13.0%)、40〜49歳は正規22.3%(同13.5%)、非正規6.3%(同7.1%)など。こちらは女性が働きながら結婚・子育てをする環境がなお十分ではない状況が反映してい
大津市で昨年10月に自殺した市立中学2年の男子生徒をいじめたとされる同級生3人のうちの1人が今年6月、転校先で同じ中学に通う生徒同士の暴力事件に関与したとして、傷害容疑で書類送検され、家庭裁判所に送致されていたことが分かった。 非行内容は、6月12日、神社で他の男子生徒数人とともに別の男子生徒1人を約20分間、殴ったり蹴ったりするなど暴行し、全治2週間のけがをさせた、とされる。さらに、被害生徒の文具を捨てたり、かばんを燃やしたりしたという。被害生徒側が7月、警察に被害届を出した。 捜査関係者によると、この暴力事件で、大津市のいじめに関与したとされる生徒は主導的な立場ではないという。事件のあった地元の教育委員会は「いじめではなく、生徒間の暴力事象と考えている」としている。
サントリーホールディングスは20日、発泡酒の販売を終了することを明らかにした。6月に発泡酒の主力商品「MD(マグナムドライ)ゴールデンドライ」の製造を終了し、在庫が無くなれば出荷をやめる。高級志向のビールや低価格の「第3のビール」に集中する。 発泡酒は94年にサントリーが初めて開発したビール風味の飲料。麦芽使用比率が67%未満のためビールより酒税が安く350ミリリットル缶で店頭価格に約56円の差が出る。しかし、麦芽を使わず発泡酒より店頭価格が20円安くなる第3のビールが04年に登場し、消費者の人気が移った。 同社の11年の発泡酒出荷量は、02年のピーク時に比べ4割程度に低下。今年1〜6月には、ビール、発泡酒、第3のビールを合わせたビール類全体の2%程度に落ち込んでいた。今後は高級ビール「プレミアム・モルツ」や第3のビール「金麦」など成長商品の販売を促進する。ただ、将来の酒税制度の変更などに
大津市で昨年10月、いじめを受けていた市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が自殺した問題で、遺族が市と加害者とされる同級生3人らに損害賠償を求めた訴訟は17日、大津地裁(長谷部幸弥裁判長)で第2回口頭弁論が開かれる。この場で、これまで唯一、認否を保留していた同級生側が、他の2人と同じくいじめを否認することが分かった。また、市側は近く設置される外部調査委員会の調査結果を待って対応を決めるため、第3回以降の弁論を調査終了後に先送りするよう要望する。 遺族は今年2月、「自殺はいじめが原因」として市のほか、加害者とされる同級生3人と保護者を相手取り、約7720万円の賠償を求めて提訴した。 5月の第1回口頭弁論で、同級生側のうち2人は「遊びであり、いじめではなかった」との認識を示し、いじめ自体を否定していた。 一方、市側は第1回口頭弁論で男子生徒がいじめを受けていたと認める一方、「いじめを苦にしての
大津市で昨年10月、いじめを受けていた市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が自宅マンションから飛び降りて自殺し、遺族が市と加害者とされる同級生らに対し損害賠償を求めている訴訟を巡り、大津市の越直美市長は10日夜、「(男子生徒は)いじめがあったから亡くなったんだと思う。遺族の主張を受け入れ、和解したい」と述べ、いじめと自殺との因果関係を認めて和解を目指す意向を示した。因果関係を否定してきた従来の主張を撤回するとみられる。 また、近く設置する外部の有識者による調査委員会では、「裁判で因果関係を立証できるような(新たな)証拠を探すために調査したい」と、遺族側に有利になるよう配慮するとした。「(自殺後)時間がたちすぎて、関係者から十分話を聞けない事態を招いたのは学校のいいかげんな調査が原因」と述べ、一連の学校と市教委の調査の不備を批判し、「調査内容はまったく信用できない」と断じた。
捜査員に連行される河野化山容疑者(中央)=群馬県高崎市島野町の県警高速隊庁舎で2012年5月1日午後4時56分、塩田彩撮影 群馬県警によると、自動車運転過失致死傷容疑で逮捕された河野化山(こうの・かざん)容疑者(43)は元中国籍で93年12月に来日、94年に日本国籍を取得したと供述している。通常の日常会話はできるが、難しい日本語は理解できないといい、取り調べは中国語通訳を通じて行っている。中国残留孤児の家族という情報もある。 住民基本台帳上の自宅は千葉市中央区の住宅街にある。3階建ての1、2階は中国料理店。だが県警によると、現在の居住実態は不明。近所の女性は「あいさつをしてくれておとなしい人だった」と話す。 この女性らによると、以前は妻が料理店を切り盛りしていた。だが現在は店を賃貸しているとみられるという。 同店と取引がある千葉県内の男性によると、河野容疑者は自身の職業を「バスを所有し旅行
新潟市の篠田昭市長は5日の記者会見で、運営難にあるマンガ同人誌即売会「ガタケット」(事務局・新潟市中央区)について「頑張っているので活動を継続してほしい。支援策があれば、情報交換して必要なところや可能な所を詰めたい」として支援策の検討を示唆した。市文化政策課によると、これまで市はガタケットに資金援助をしたことはない。 ガタケットは約30年の歴史があるが、参加サークル数の減少や東日本大震災で開催が中止になるなどし、運営が厳しくなっている。 一方、市は県の漫画家の紹介などをする「マンガ・アニメ情報館(仮称)」を来年5月に、マンガの創作を体験できる「マンガの家」を同年2月にそれぞれ開館する整備を進めるなどマンガやアニメを活用したまちづくりを進めている。【宮地佳那子】
かつては難関の大学に合格することが良い就職先の切符を手に入れることを意味した。企業は採用後の社内教育で人材育成をしてきたので、大学時代はサークル活動とバイトで過ごした学生も「潜在能力」が認められれば、それなりに就職はできたものだった。それが通用しない時代になった。 今春卒業した学生の就職率は91.0%で過去最低、現在4年生の内定率も過去2番目に低い。まさに「超氷河期」である。オフィスの合理化が進み、製造拠点がコストの低い途上国へ流れる構図が変わりそうにないことを考えれば、新卒者の就職難は決して一過性のものとは言えない。外国人採用増を打ち出している企業も多く、日本の学生の苦難はさらに続く。 そうした中で、13年春に大学を卒業する学生らの就職活動が始まった。これまでは10月から各企業が説明会を開催していたが、就活が過熱し学業に専念できないなどの批判を受けて経団連が倫理憲章を改定し、今年から2カ
サントリーは9日、1本100万円(税別)のシングルモルトウイスキー「山崎50年」(700ミリリットル)の受注を開始したと発表した。山崎蒸留所(大阪府島本町)で50年以上熟成した原酒を使い、赤みの強い琥珀(こはく)色で、甘く濃厚な香りと深いコクのある味わいに仕上げたという。限定150本。 長期の熟成には徹底した温度管理などの品質維持が必要で、50年以上熟成した原酒は非常に珍しいという。全国の酒販店や百貨店で注文を受け付け、12月13日から出荷する。国産で最高額の「100万円ウイスキー」は05、07年に続き3度目の発売。07年の販売時には限定50本が受注開始翌日に完売した。問い合わせは同社お客様センター(フリーダイヤル0120・139310)。【鈴木一也】
<KEY PERSON INTERVIEW> 行政機能がほぼまひした東日本大震災の被災地で、自衛隊はどう立ち向かったのか。過去最大の10万人超の隊員が派遣されても、捜索・生活支援活動は困難を極めたはずだ。史上初めて編成された陸海空統合任務部隊の指揮官を務め、このほど昇格した君塚栄治・陸上幕僚長に振り返ってもらった。【聞き手・滝野隆浩】 ◇情報を直接収集し即決--陸幕長、元統合任務部隊指揮官・君塚栄治さん(59) --今回の震災では、史上初の陸海空自衛隊の統合任務部隊が編成(7月1日に編成解除)され、指揮官に就かれました。まず何を考えましたか。 ◆ 発生してすぐ人命救助に入り、並行して行方不明者の捜索と同時に、当日から避難されていた方への生活支援も始まりました。しかもその範囲は広大です。自衛隊の組織でもやったことのない、従って教範もない活動でした。そこで私はまず、「速度が重要」と考えました。
福島第1原発1号機の原子炉建屋を覆い、放射性物質の飛散を防ぐカバーを設置する工事の様子を示した模型=東京電力提供 東京電力は14日、福島第1原発で原子炉建屋全体を覆うカバーを設置する計画を発表した。27日から原発敷地内で組み立て工事を始める。 カバーは南北約47メートル、東西約42メートル、高さ約54メートルで、鉄骨と、ポリエステルの樹脂に塩化ビニールをコーティングした壁面で作られる。水素爆発で原子炉建屋が大きく破損した1、3、4号機に設置し、原子炉や建屋内にあるプールの水蒸気などから放射性物質が飛散したり、雨水が建屋内に入って汚染水になることを防ぐ。地震や風圧に対する安全性も確認しているという。 カバーは4月に発表した事故収束の工程表で計画されていた。設置作業は作業員の被ばくを防ぐため、福島県いわき市の東電施設内で数十メートル規模のユニットに組み立ててから船で運び、原発敷地内でクレーンを
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