阪神電気鉄道と阪急電鉄は17日、阪神百貨店梅田本店(大阪市北区)などのビル建て替えで、2棟の間を通る道路の上空部分の工事に16日から着手したと発表した。既存の公道をまたぐ形で新ビルを建てる計画で、上空部分も百貨店フロアになる。平成23(2011)年に成立した改正都市再生特別措置法の規制緩和で認められた国内初の事例という。 都市空間を有効活用できるメリットがあり、注目されている。大丸の心斎橋店(大阪市中央区)でも同様の計画がある。 2棟は阪神百貨店梅田本店が入る大阪神ビルディングと市道を挟んで隣接する新阪急ビル。14年に2棟を一体的に建て替える工事が始まり、百貨店の営業を続けながら段階的に作業が進んでいる。 完成は22年春ごろの予定。阪神百貨店のほかオフィスなども入居する新ビルは高さ約190メートルとなり、梅田の新たなランドマークになる。