戦後まもなく誕生し、昭和の佇まいを色濃く残す「三桂クラブ」で、将棋や囲碁の対局を楽しむ常連客ら。6月末で閉店する=大阪市浪速区大阪市浪速区の繁華街・新世界で唯一残る老舗の将棋クラブ「三桂(さんけい)クラブ」が、今月末で閉店する。明治から昭和初期に活躍した関西を代表する名棋士、阪田三吉(1870~1946年)ゆかりの地で将棋文化を支えてきたが、新型コロナウイルス禍による来店客の減少や店の老朽化などが重なり、80年近い歴史に幕を下ろすことになった。 新世界のシンボル、通天閣の下には阪田三吉の功績をたたえる記念碑がある=大阪市浪速区新世界のシンボル・通天閣の下には、阪田の功績をたたえる王将の駒をかたどった記念碑がある。将棋ファンの聖地とも呼ばれ、NHK朝の連続テレビ小説「ふたりっ子」の舞台としても知られる。三桂クラブは、その一角の商店街「ジャンジャン横丁」にあり、「席主」の伊達利雄さん(59)の