文:竹内厚 写真:竹内厚、岩本順平 苅藻の夜は暗い。とりわけ新湊川沿いの道は倉庫や工場も多く、「夜」を存分に味わうにはもってこい。 そんな中、一軒の住宅から明かりが漏れる。こちらが今回の目的地「よしい亭」。 窓の向こうにのぞく室内は、ふと目にしてしまった他人の家のごとし。手前には回転焼きの鉄板が。 あまりに情報量のない写真が続くと不安になるかもしれないので、昼に撮影した1枚も。軒先で回転焼きを売る”ひとんち”にしか見えないが、夜になればナイスな鍋店へと変わる。 入店。ベタすぎて我慢したいけど、それでも口をついて出てしまう「ただいま」のひと声。 玄関入ってすぐの居間・客間にあたる部屋に、本日の鍋がすでにセットされていた。近所の寄り合いの風景ではない。 すき焼き用の肉がどさっ。近所の精肉店「庄田軒」で仕入れる肉を惜しみなく。そして、すべての鍋は自動的に飲み放題付きに。「酒の杯数数えるのも邪魔く
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