11月26日から27日にかけて黒海地域を強力な暴風雨が襲った。船には風や波が叩きつけ、沿岸の集落は冠水し、一部の軍事施設も浸水した。 ロシアの占領下にあるウクライナ南部クリミア半島のセバストポリ港で、ロシア海軍が特別に訓練したイルカを飼育していた囲いも、この暴風雨の影響で壊れた。ジャーナリストでオープンソース・インテリジェンス(OSINT)アナリストのH・I・サットンは、衛星画像の分析によってこの損壊をいち早く確認したひとりだ。 イルカたちは逃げたのかもしれないし、逃げなかったのかもしれない。確実に言えるのは、囲いが無傷ではなかったということだ。「イルカの囲いはなくなったと100%確信している」とサットンは断言している。 「さようなら、今まで魚をありがとう」。故ダグラス・アダムスのSF小説のように、イルカたちはそう言い残して去ったのだろうか。そうかもしれない。 イルカやクジラの訓練は、世界
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