米国ノースカロライナ州ハッテラス島にある先住民の集落跡。ヨーロッパ人の遺物も出土していて、友好的な先住民と暮らしていたヨーロッパ人入植者がいた可能性を示唆している。PHOTOGRAPHED WITH PERMISSION OF THE CROATOAN ARCHAEOLOGICAL SOCIETY 1590年8月の夕暮れ時、ホープウェル号という英国船が、北米大陸の東海岸沖に錨を下ろした。ロアノーク島から上る一筋の煙を見て、船上にいたジョン・ホワイト総督は「入植地にまだ誰かいて、私たちの帰りを待っていてくれたと思った」 北米大陸に英国が最初に建設したこの入植地を、彼が去ったのは3年前で、その時は男女子ども合わせて100人以上が暮らしていた。総督は本国で物資の補給をしたらすぐに戻るつもりだったが、スペインとの戦争が勃発したため、帰還が遅れていた。 ホワイトたちはようやく島に上陸したが、期待とは
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