日本統治時代の台湾。かつてはこの地に敵の首を刎ねる首狩族がいました。現在の彼らはどんな暮らしをしているのでしょうか。盧山温泉・清境地区、 平靜部落・高峰地区、清流部落の3地区を訪ねてみました。 「霧社事件」で戦ったセデック族の戦士の像 日本が統治していた台湾。かつてこの島には敵の首を刎ねる首狩族がいました。現在の彼らはどんな暮らしをしているのでしょうか。村に行ってみましょう。 セデック族の概要 現在台湾には16の少数民族が認定されていますが、そのうち実に14の民族に首狩(現地での呼称は「出草」)の風習がありました。 なかでもセデック(賽德克)族は、日本統治時代に「霧社事件(1930年)」で武装蜂起する一方、太平洋戦争中には「高砂義勇隊」が編成され日本軍の一員として戦うなど、特異な歴史を歩んだ人々です。 そんなこともあってか、台湾の首狩族というと、セデック族の名前が真っ先に挙がることが多いよ