21世紀になってもレシプロ機が主流、という軍用機の系譜が存在します。超高性能、かつ超高額な最新鋭ステルス戦闘機を尻目に、世界の戦場で使われ続ける「COIN機」とは一体何なのでしょうか。 “すごくない軍用機”、COIN機とは 第2次世界大戦後にジェット化が進んだ戦闘機は、レーダーなど高度な電子機器を搭載するようになり、空中戦だけでなく対地攻撃の任務も兼ねたマルチロール機が登場し、最新の第6世代戦闘機ではステルス性が付与されるようになりました。 しかし、こうした主力戦闘機は卓越した性能をもつものの、開発コストだけではなく、製造費も、配備後の維持費もなにもかも、とにかくお金がかかります。そのため、任務によっては費用対効果が悪く、低価格で性能が“全然すごくない”軍用機というのも連綿と存在し続けています。それが、本稿で紹介する「COIN航空機(COIN機)」です。 拡大画像 ベトナム戦争中にラオス王