大手製薬会社の武田薬品工業が高血圧治療薬の宣伝広告を行った際、臨床研究の結果とは異なる内容の宣伝が行われていた問題で、京都大学は外部の有識者を含めた委員会を新たに設け、臨床研究を行った大学の研究者が不正に関与していなかったか、調査を行うことになりました。 この問題は、武田薬品工業が、高血圧の治療薬「ブロプレス」が狭心症などをどのくらい抑えられるかを調べた臨床研究の結果を、平成18年ごろ、宣伝広告に使った際、研究結果と異なる内容の宣伝を行っていたもので、武田薬品は、ことし6月、研究の計画から結果の公表まで一貫して社員が関わっていたとする調査結果を公表しました。 ところが、臨床研究を行った京都大学を中心とする研究グループは、武田薬品は研究自体に関与していないなどと矛盾する説明をしていたため、大学では外部の有識者を含めた委員会を新たに設け、不正への関与などについて調べることになりました。 新たな