紺碧の果てを見よ posted with ヨメレバ 須賀 しのぶ 新潮社 2014-12-18 Kindle あなたは「須賀しのぶ」を知っているでしょうか。もしもうご存知ならあなたはきっと幸運な方です。まだご存知ないなら、人生の楽しみを未だ温存しているということです。 海軍士官Aが見た戦争の空気 「紺碧の果てを見よ」の主人公は、太平洋戦争時の海軍士官とその同期たち。彼らは、戦艦大和や空母飛龍に乗って、華々しく戦って散る・・・というわけではありません。 パールハーバーにも、ミッドウェイにも行かない。ある者は左遷されて海防艦の艦長、ある者は潜水艦に乗ったのに輸送活動を命ぜられ、ある者は96式陸上攻撃機に乗るも対艦攻撃の機会がめぐってこない。それぞれの立場で、戦前から日中戦争、太平洋戦争へと至る時代の流れを体験していきます。 ごく普通の若者たちが、その時代の空気を吸い、それぞれに頑張っているうち