今回紹介するのは国道148号の旧道で、特に長野県小谷村下寺から同村中土(なかつち)地区までである。 ここは小谷村の幹線道路である国道148号が、もっとも大きく付け替えられている地区であり、外沢(そとざわ)という踏破のし甲斐がある難所を含んでいる。 なおここは、以前レポートした「国道148号旧道 下寺地区」の南側に繋がる区間であり、同日に連続して探索している。 今回は「序」ということで、歴代の地形図でルートの変遷を追いかけてみよう。 別にこの行程を経なくても旧道の存在は現地で明らかなのだが、小谷村が経験してきた自然災害の歴史と、それに伴う壮絶な路線付け替えの様子を、予め知っていただきたいのである。 まず最初にお見せするのは、現在の地形図だ。 「道の駅小谷(おたり)」がある北小谷下寺地区で、新旧の国道は並走している。 そしてここから姫川沿いを南下して、中小谷の中土地区に至るまで、外沢北側の一部