以前、読者情報によって発見した「青葉山橋」は、東北最大の都・仙台の遠大な都市計画が置き残した、未完の道の名残であった。(→ミニレポ「青葉山橋」) それが、特に高速道路の上を跨いでいたために、多くの人の目にとまりながらも、長らく謎の存在として放置され続けてきたのである。 今回、新たにもう一本、おそらく似たような経緯によるものと思われる、行き止まりの橋が発見されたので報告しよう。 場所は、青葉山橋から南にわずか2kmほどの地点だ。 仙台市太白区は、政令指定都市仙台の南西部を、奥羽山脈に接する形で区域としている。 西部は秋保温泉や二口渓谷などの観光地として、東部は仙台市のベッドタウンとして開発が進んでいる。 紹介する太白山第二橋は、東部住宅地と西部の山地とを大まかに分かつ東北自動車道を跨ぐ橋である。 ただし、橋の西側には道がない。 ご覧頂こう。 七夕の日の早朝、前夜遅くまで仙台で仕事をした私は、