セマングム世界スカウトジャンボリー大会が最悪の評価を受けた理由の一つがトイレの管理だ。1979年夏の論山(ノンサン)訓練所時代を思い出す。部隊は訓練兵の大便器の使用を禁止した。管理するのが面倒ということだった。我々は便秘に苦しんだ。検閲を意識して手紙には「いかなる問題もなく過ごしている」と書いた。野蛮な時代だった。 40年余りが経過した。韓国は民主化し、先進国入りした。ところが驚くことに世界の人々の祝祭でトイレの悪夢がよみがえった。158カ国から来た約4万3000人が使用するトイレは354カ所だった。121.5人あたり1カ所だ。便器がつまり、悪臭がした。一人が2カ所を管理してこそ正常だが、10カ所を担当して問題が生じた。シャワールームと給水場もかなり不足した。韓悳洙(ハン・ドクス)首相が率先してトイレを清掃し、事態はようやく落ち着いた。1171億ウォン(約127億円)の血税をどこに投じたの