芸人さんがお笑い以外の副業に挑戦するのも、めずらしいことではなくなってきました。 インパルスの板倉俊之さんが小説を書き始めたのは、20代の頃。結果的に、コンビとしての活動が減った後も、個としての仕事をつかむきっかけにもなりました。板倉さんの小説『トリガー』『蟻地獄』は漫画化され、この3月には原作を手がける漫画『マグナレイブン』の単行本が発売されました。 「あくまで好きなことしかしていません」と語る板倉さんに、小説・漫画などの作品にかける想いと、インパルスを続ける理由について聞きました。 芸人になったのは「大きな笑い」を求め続けたから 板倉俊之(いたくら・としゆき)。1978年生まれ。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。お笑いコンビ、インパルスのボケ担当。 ──小説や漫画の原作は自分から持ち込みをしたんですか? 板倉俊之さん(以下、板倉):2006〜07年当時、劇団ひとりさんの「陰日