ブックマーク / mojimoji.hatenablog.com (19)

  • 広域処理に賛成することは科学的態度と言えるか? - モジモジ君のブログ。みたいな。

    実は、震災がれき問題に関わっている間、「震災がれきを燃やすことは危険ですか?」という質問に対して、「危険です」と答えたことは一度もない。この直截な質問に対しては、原則として「わからない」と答えてきた。それでは、僕は何を問題にしてきたのか。安全性と必要性を問題にしてきたとは言えるが、正確に言えば、「政府の言う『安全です』『必要です』との主張の根拠には合理的な疑いの余地がある」ということだ。そして、政府が示している論理と証拠に対して、一つずつ丁寧に疑問を投げかけていった。環境省はおよそ何一つ答えなかったし、答える意志もなかった。 言うまでもないが、「危険です」と答えることと「(安全か危険か、危険だとしてどの程度危険か)わからない」と答えることの間には大きな違いがある。もちろん、「安全です」と答えることの間にも大きな違いがある。僕の立場は、実際に何が起こるかはわからないし、この点で確信的に言える

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    yamatedolphin 2014/09/17
    ともあれ、瓦礫の殆どは東北で処理されて、いまも東北にはたくさんの人が暮らしているわけですが。
  • ハルキも泣かずば撃たれまい - モジモジ君のブログ。みたいな。

    さて、村上春樹。>村上春樹さん、ノルウェーで講演 執筆も「ワクワク」@asahi.com 主人公が、月が二つある現実がねじれた世界に紛れ込む物語「1Q84」の発想について聞かれ、9・11テロを引き合いに出し、「ビルが破壊される映像は完璧(かんぺき)すぎてコンピューター・グラフィックスのようだった。この世界とは別のところに、違う世界があるにちがいないと感じた」と説明。「9・11が無ければ、米国の大統領は違う人になり、イラクも占領しない、今とは違う世界になっていただろう。誰もが持つ、そうした感覚を書きたかった」と話した。 まぁ、ペラいよね。世界的な小説家であるとは信じがたいほど。昔、エルサレム賞スピーチを擁護した経緯もあるので、落とし前をいくつかつけておく。 9.11の衝撃 僕も9.11のときには衝撃を受けた。ハルキと似たような衝撃もそこには含まれていたことは認めるが、それは最初の2、3日だけ

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    yamatedolphin 2010/08/25
    学生運動くぐりぬけた人だから多分「不遜」といわれてもびくともしないんじゃないか。不遜であることに開き直って国民作家目指してたりして。文藝春秋にわざわざイスラエル訪問の報告を載せたときも思ったけど。
  • 普天間基地県内移設に合理性は皆無 - モジモジ君のブログ。みたいな。

    なぜ普天間基地移設先は沖縄県内でなければならないのか この人、軍事に詳しい人、とされてる人ですよね、一応。なーんなんだろ、この妄説は。 米海兵隊の戦略と沖縄 マジレスすると、海兵隊にとって重要なことはヘリや支援戦闘機、揚陸艦、上陸部隊が一体となって行動できること。その意味で言えば、佐世保の揚陸艦艇、岩国の支援戦闘機などと一体運用するためには、民間の飛行機がほとんど使ってない佐賀空港あたりにでもヘリ部隊を移し、付近に上陸する地上部隊の駐屯地を作るのが一番いい。九州には自衛隊の演習場も多くあり(大分など)、米軍にとっては願ってもないロケーションだ。ついでに言うと、北朝鮮までの距離も半分になる。文句のつけようがない。戦略戦術をいうなら、断然九州。 地政学的に沖縄にあることが重要といえそうなのは、嘉手納基地(空軍)くらいでしょう。海兵隊については、沖縄にある必然性はまったくないどころか、分散配置の

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    yamatedolphin 2010/01/04
    例えば中国がチベットに駐留するのに純軍事的な理由もあるんだろう。そこでチベットの人の事を第一にと抗議するなら、この件では台湾や本土の都合がどうであれ、沖縄の意見が第一では?/ 昔の日米開戦も突然ではない
  • 行為への欲望を擁護する - モジモジ君のブログ。みたいな。

    まぁ、無理だ無理だと言いなさんな。こここそ、擁護しておかねばならんことのはず。 陵辱表現であっても、必ずしも陵辱する側に感情移入してるわけではないとか、性に対する罪悪感と性的欲望の一つの結合のあり方であるとか、陵辱表現に対する欲望は(確かに)さまざまにありうる。その意味で、陵辱表現への欲望と陵辱行為への欲望は、必ずしも重ならず、表現を欲望する人たちの姿はずっと多様。それはそう。 ただし、陵辱行為への欲望とほとんど区別つかない形で陵辱表現を欲望している人というのは、ホントにいる。そういう人はいて、じゃあ、そういう人は救いようがないのか。死んでもらうべきか。そんなことでもない。 こういう人にとって陵辱表現はどのような意味を持つか。ガス抜きになるか。なる面もあるかもしれないが、むしろ、こういう欲望を強化するような面もあるかもしれず、私見では、後者の方が強い気がする。じゃあ、表現自体にアクセスでき

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    yamatedolphin 2009/06/16
    自らの趣味を元々誉められたものでは・・・と表向き否定しておきながら、一方では表現の自由の名のもとに肯定する二重性に、欺瞞というか見えぬ抑圧というかそういうものを感じる、と解釈。「汝の人格並びに」を思う
  • 「レイプレイ」と言論の自由 - モジモジ君のブログ。みたいな。

    女性を陵辱して言うなりにすることを目的とするゲームへの規制が主張されていることに対して、「表現の自由」の名の元に「規制まかりならぬ」などと言う輩がいるらしい。笑うべき論、と思う。 この件に関して、佐藤亜紀氏が6月3日付の日記で述べている次の内容は重要だと思われる。 『悪魔の詩』がそういう(注意:ムスリムは表現の自由を圧殺する、というプロパガンダの)トポスにならずに済む機会が、少なくとも一度はあった、と私は考えている――冗談みたいな話だが、在英ムスリム団体があのに冒涜罪を適用するようにと当局に訴えた瞬間がそれだ。逆説的だが、もしイギリスの法廷が、冒涜罪は国教会とその首長である女王に対する冒涜に対してのみ適用される、などという固いことを言わずにラシュディ氏を召喚していたら(かつ、表現の自由が、とか言わずに、悪意の有無を徹底して追及していたら)、ラシュディ氏はむかつきながらも西と東の狭間に立つ

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    yamatedolphin 2009/06/11
    現実に被害にあった女性の事を考えろというのよりも、余程分かりやすいアドバイスと思うけど早々に諦める人が多いのに驚き。自己の存立さえもそれにかかっているのに意義を説明できないって、どういう事なんだろう?
  • 北朝鮮の「人工衛星」雑感 - モジモジ君のブログ。みたいな。

    【追記アリ】【もう一つ追記】 次の記事はとてもおもしろいので、是非参照してください。>「日北朝鮮に宣戦布告した件について」@media debugger 以下、それとは別の話をダラダラと。>するつもりだったんだけど、別の話にならなかったな。 日政府の主張は無理筋 北朝鮮がロクデモナイ国だということは知っている。日という国も、その質に多少の違いはあれども、かなりロクデモナイのも知っているけども、それはとりあえず措く。北朝鮮の「人工衛星打ち上げ」はミサイル技術の誇示以外の何物でもないとは思うが、公式に「人工衛星」と言い張っている以上、それを覆すだけの材料もないなら、「ミサイル」と言い張ることになんの益もない。そこに弾頭が取り付けられている、とでも言うならともかく。一方で、北朝鮮は宇宙条約に批准した上で、国際法上の形式を整えた上で「人工衛星打ち上げ」と言い張っている。これを「ミサイルだ」

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    yamatedolphin 2009/04/01
    国会決議で勝手に「国際社会」の言うこと聞けとか言ってるけど、中ロは微妙だし/ ていうかそれ以前に、拉致問題解決なければ交渉なしっていう立場が理解こそされ、他国と殆ど協働できてないんだから、何を今更だね。
  • 「決断」の暴力に抗するからこそ、こう述べている - モジモジ君のブログ。みたいな。

    「決断」の暴力に抗する@過ぎ去ろうとしない過去 こういう内ゲバなら歓迎ですが、もちろん、内容には承服していません。 慎重に語るということ なるほど、パレスチナ問題の解決のためには究極的にはシオニストとの交渉は不可欠かもしれません。シオニストの殲滅という、ともすれば反ユダヤ主義的な解決策をわれわれが選択しないならばなおさらです。ですが、われわれ(日人)は結局はパレスチナ問題において他者でしかない。もちろん、当事者でなければ問題について意見を述べてはならないということではありません。ただ、われわれが他者であるならば、その語りかたには注意を払わなければならない。 あるいは、小田実の「殺すな!」はなぜ普遍的な理念たりえたかというと、そのスローガンは彼のベトナム戦争反対運動に対する徹底的なコミットと日国憲法のラディカルな読解による「政治的」産物に他ならないからであって、たとえば、文脈背景は分から

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    yamatedolphin 2009/03/10
    "そこまでねじ込んで答えさせることに何の意味もないでしょう。""どちらもあっていいし"/ 0か1かの決断は暴力としても、0か0.1か0.5かという「決断」まで拒否するとしたら、また0に戻ってしまう気がする。
  • 村上春樹、エルサレム賞授賞式でイスラエルを批判 - モジモジ君のブログ。みたいな。

    とりあえず、速報的に、気になることをいくつか。 とりあえずの感想 イスラエル最高の文学賞、エルサレム賞が15日、作家の村上春樹さん(60)に贈られた。エルサレム市で開かれた授賞式の記念講演で、村上さんはイスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃に触れ、人間を壊れやすい卵に例えたうえで「私は卵の側に立つ」と述べ、軍事力に訴えるやり方を批判した。 …… 村上さんは、授賞式への出席について迷ったと述べ、エルサレムに来たのは「メッセージを伝えるためだ」と説明。体制を壁に、個人を卵に例えて、「高い壁に挟まれ、壁にぶつかって壊れる卵」を思い浮かべた時、「どんなに壁が正しく、どんなに卵が間違っていても、私は卵の側に立つ」と強調した。 また「壁は私たちを守ってくれると思われるが、私たちを殺し、また他人を冷淡に効率よく殺す理由にもなる」と述べた。イスラエルが進めるパレスチナとの分離壁の建設を意識した発言と

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    yamatedolphin 2009/02/17
    一般論だから政治利用するなは転倒してる。それが個別の問題を考える糧になるからこそ一般論というのは語られるのだから。つまりこのスピーチでチベットを考えたっていい/ 発言が利用されない方が作家として致命的。
  • 本当に文学的想像力があるならば - モジモジ君のブログ。みたいな。

    「隠喩としてのガザ」@地を這う難破船 まずは、丁寧な言及をいただき、ありがとうございました。 村上春樹について 最初に申し上げておくならば、僕は村上春樹に対して、一切の判断を停止しています。よい判断も、悪い判断も、です。一冊も、それどころか、一文字も読んだことがなく、それで評価のしようがない。しようとも思いません。そもそも、知らない。知らないということは、理解がないということですし、理解がないとこう明言しているからには、可能的な誤解もない、ということです。*1 文学と村上春樹は、パレスチナの自由と自律を剥奪された人々とは関係ない。そんなことがあるはずありません。ただ、それがいかなる関係であるか語るつもりがないし、僕が述べていることを述べるためには必要もない、ということです。村上春樹の受賞におけるふるまいは、村上春樹の作品の立場から批判されるか賞賛されるか、あるいは、村上春樹の作品もろとも批

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    yamatedolphin 2009/02/05
    プロレ文学VS芸術みたいな解決しない問題になりつつあるけど、もとは村上春樹は抗議をするべきか否かの問題ではなくて、春樹は抗議するべきだという言説までをも拒否して尚パレスチナに用があるってホントかよの筈
  • 村上春樹を読まずに批判してるって? - モジモジ君のブログ。みたいな。

    なにやら「村上春樹の作品を読まずに批判している」みたいなことを書く人があちこちにいますね。一例をあげれば、「非読検閲官」などとおっしゃってるid:mnemoさんとか。というわけで、言うべきことをハッキリいっておきたいと思います。 わたしは、村上春樹の作品への評価を、一切行っていません。*1 エルサレム賞の受賞のしかたによっては、村上春樹その人がこういう批判/賞賛を受けることになるだろう、ということを述べているだけです。村上春樹その人がこういう批判/賞賛を受けることになるだろう、ということを述べているだけです。村上春樹の作品への評価とはまったく独立のことしか述べられていない、ということは、まったく明瞭なことだと思います。 村上春樹の作品と関連付ける形で、別様にも言っておきましょう。エルサレム賞の受賞の仕方によっては、村上春樹は「村上春樹の作品の立場から批判される」か、「村上春樹の作品とともに

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    yamatedolphin 2009/01/30
    無論、ウヨが大江を読まずして大江はダメだ、というのはアリ。違うのは、大江作品を評価する人の多くは「村上ファン」とは違って、作品を読まずに彼の事をあれこれ言わないで、なんて事は言わないだろうということ
  • こんなものが「経営」か - モジモジ君のブログ。みたいな。

    「経営がわかっている労働者と、わかってない労働者の格差が拡大していく理由」@分裂勘違い君劇場 「分裂勘違い」は、結構マジな自称なのかな、と思う今日この頃。 「「経営」に関する迷信」における迷信 迷信1 企業は社会的使命のために活動する 企業の目的は金儲けではありません。 これを忘れると、中長期的には、逆に、売上も利益も減少していくことが多いです。 …… 企業は、経済的な富を生み出すことを目的とした唯一の社会的機関です。 経済的な富を生み出すことこそが、企業の社会的使命です。 normative(規範的)な議論とdescriptive(事実説明的、記述的)な議論がごっちゃになってます。normativeな意味でなら、企業の目的は金儲けではなく生産活動を通じて社会に貢献することでしょうが、descriptiveな意味で、ほっておいても企業がそのように行動するというわけではありません。企業の行動

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    yamatedolphin 2008/08/07
    そもそも「中長期的には、逆に、売上も利益も減少していくこと」を気にしてるって事は、金儲けが目的と言っている/ 企業の社会貢献なんて駐留米軍の基地開放デーみたいなもの。存続に有利に働く事以外の目的など無い
  • 疑似科学を憎んでバカを憎まず - モジモジ君のブログ。みたいな。

    「ずれた論点と悪意ある混同」@地下生活者の手遊び お答えしていきます。 NATROM氏の記事の中の、たとえば象徴的な部分としては、末尾の次のところ。 母親を批判するだけでは問題が解決しないというのはわかる。なぜこの母親がホメオパシーにはまったのか、おそらく、ブログのタイトルの「自分探しの旅」というところにヒントがあるように思うが、そこから考えるべきなのだろう。それはそれとして、「自分探し」につきあわされて余計な苦痛、難聴になるリスクを一方的に背負わされる子を考えると、批判を行うべきだと私は考えた。どんな言葉もこの母親の考えを変えることはできないだろうが、周囲の人たちや、あるいは将来ホメオパシーにはまる予備軍の人に言葉が届けばそれでよい。 http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20080516#p1 まず、「どんな言葉もこの母親の考えを変えることはできないだろうが、周囲の

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    yamatedolphin 2008/05/29
    疑似科学を自分も関わる問題とせず、誰か悪い人が勝手にもたらしたものとしてしまう事への批判として読んだ。母親をなんとかしろという事以上に問題は、そういう自己批判的視点のない疑似科学批判なのだ、と。
  • 十字軍はバカに勝てるか - モジモジ君のブログ。みたいな。

    いわゆる「ニセ科学批判批判」をしている人の文章を読むと、こういうのを書いている人って切実に「これはまずいのではないか」と思うような体験がないのか、単に寛容な人なのか、なんなんだろうという。人によっては自分の周りの人たちは水からの伝言のことを話していてもそんなに真に受けてないし、何を騒いでるの?といったことを書いていたりもしますし。 「昨日のエントリについての補足」@Demilog ニセ科学にはまっている人を見て、切実に「これはまずい」と思うことならいくらでもあります。ただ、ニセ科学を討伐する十字軍をやっても無理だろう、と思っているだけです。バカは、バカとして主体的であることはできても、バカでなくなることはできません*1。怒ったところで宥めたところでスカしたところで、バカが治るわけではありません。バカはバカだからバカなのです。科学的な説明をしてみせても、わかるわけがありません。バカなんだから

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    yamatedolphin 2008/05/23
    もともと記号と論理の世界でしかない(自然)科学には「一人づつさまざまに」対処する事なんて無理(その冷淡さが疑似科学を生む)。結局、個別にそして様々な解釈にたいして開かれている言葉(=文学)しかない。
  • 死刑は社会正義ではありえない - モジモジ君のブログ。みたいな。

    死刑についていくつかの記事を書いてきたけれども、「社会正義の臨界――光市母子殺害事件高裁判決」など参照しつつ。 sk-44氏の死刑存置論(1) 快楽殺人者の反省不可能性 まず、sk-44氏の記事の、前半について。 私が極刑としての死刑存置論者であるのは、ある個人的な問題意識とかかわる。他人と共有しうるものであるかわからない。以下に端的に記す。お断りすると気分のよい話ではない。 所謂快楽殺人者は、被害者の殺害を前提とする性犯罪者は、死刑台に送られて然るべき、あるいは、死刑台に送らないことには仕方がない。そうした認識と見解に私は同意せざるをえない。 「気分のよい話ではない」とあらかじめお断りされているので、この先については引用しない。代わりに、以下の議論に必要な限りにおいて、簡単に要約する。<快楽殺人者において、その人を殺したその場面の記憶は快楽そのものであり、生きている限りその快楽を繰り返し

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    yamatedolphin 2008/05/09
    不可能である「償い」という文句によってむしろ被害者救済もネグられてきたのでは。しかし一方「償い」という文句の裏で復讐は可能となってきた面はある/ これらをコストで語るなら殆どの社会問題はコストの問題。
  • BIについて一言 - モジモジ君のブログ。みたいな。

    総所得の1%の(というような、可能な限り低い割合を志向する)ベーシック・インカムと、総所得の10%、20%、30%、それ以上の(というような、可能な限り高い割合を志向する)ベーシック・インカムは、別物、正反対のモノ、と理解しておいた方がいい。 ダンコーガイの記事のようなスタンス、たとえば、「私は月額5万円、年間60万円程度がよいと思う」というような具体的な額・大きさについての発言は、BIの制度を正当化する議論とは何の関係もないし、争う余地のある論点。 むしろ、ダンコーガイのような論者でさえ、「貧乏人は死ね」と素で言うことをしないのならば、BIという枠組みそのものは拒否できない、否定できない、というものと理解すべき。その上で、富裕層の新自由主義者は、条件闘争を行ってきている、ということ。 反貧困の立場からの理論的な反撃としては、(1)BIの額・割合は「できるだけ小さく」ではなく、「できるだけ

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    yamatedolphin 2008/05/07
    生活保護の受給すら厳しいなかで、BIとなると相当な飛躍が必要で、その飛躍を意識できるぶん、条件闘争移行を「前進」と考えるほうに気持ちは傾く。
  • 死刑と終身刑についての追記 - モジモジ君のブログ。みたいな。

    先の記事について、id:toledさんから「死刑がダメなら終身刑もダメに決まってるじゃん。まったく同じ論理で。」とのご指摘。別の方から、「終身刑ならいいってのは違うと思った」との記事のトラックバックも。この点について、簡単に追記する。 まず、「終身刑ならいい」というニュアンスは完全に違う。可能であるならば、僕は刑罰そのものをなくしたいし、裁くこと自体をなくしたいとも思う。だから、一番ラディカルに行くなら、司法廃止。討論のみ。そうなる。──しかし、この路線は現実的ではない。ここでの現実的とは、「私が安全に、安心して暮らしたい」という欲望に即したとき、それと十分に両立すると感じられない、ということだ。だから、「終身刑ならいい」のではなく、「死刑には反対だが、終身刑については、反対しがたい」という感情を持っているということ。──僕は終身刑を正当化したのではなく、あくまでも死刑を棄却したのだ、とい

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    yamatedolphin 2008/04/25
    異物をなるべく排除しようとする共同体はあまり健全とは思えないの一点につきる。死刑では完全排除だが、終身刑ならば様々な可能性が残る。受刑者にとって大きく違うし、我々もまた違う/ 覚悟は別の大きな問題
  • 死刑制度には反対するけれど - モジモジ君のブログ。みたいな。

    「だから死刑には反対する」と、そこへ寄せられたブクマコメントなどについて。いろいろと、曖昧さの残るところについても、もう少し付け足して考えておく。*1 僕の死刑反対論は、基的には終身刑という刑が存在することが前提。しかし、現時点では終身刑なるものはないから、死刑でないならば無期懲役以下の刑ということになり、かなり現実的な未来に被告人が刑を終えて出てくる可能性がある。そうなるならば、正直、心中穏やかではいられないだろう。まして、身近に住まれる、なんてことにでもなるならば。だから、死刑制度には反対なのだけど、今回の死刑判決に反対できるかと聞かれるならば、さすがに迷う。あえて、どうしてもどちらかを選べ、と言われるなら、「死刑判決に反対」と述べるかな。人が人を殺す、しかも、そのことを正しいと言う、そのことは僕にとって、その程度には重いことだ。──もちろん、このように考えているならば、村氏の主張

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    yamatedolphin 2008/04/25
    id:rna氏。ここで問われているのは我々の「解釈」によってその前提を広げた共同体´が可能なのではないか、という事では?死刑を廃止した国は共同体ではないのだろうか。単にわが国の前提は狭いのです、でいいのか。
  • だから死刑には反対する - モジモジ君のブログ。みたいな。

    光市事件について、遂にと言うべきか、死刑判決が出た。 この事件について、これまで発言したことはないが、もちろん、折に触れて報道に触れる以上、何も考えないではなかった。いくつかのことを整理して述べてみる。 率直に言って、村氏の主張については、首肯することはほとんどなかった。ただ、少なくとも、次のようには思う。第一に、その一つ一つのことの中に仮に批判しうる点があるとすれば、具体的にそれを取り出して、検討した上での指摘しなければならない。第二に、仮にそのように批判ができたとして、どうして彼がこのような主張をしなければならなかったかを、踏まえなければならない。つまり、彼は突然にこのような事件の当事者となり、何の準備もないまま、事件に対する態度表明、その理論的正当化、実際の発言と行動、そうしたことをやらねばならない立場におかれた。ゆえに、仮に彼の主張に批判しうることがあるとしても、まずは、過酷な日

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    yamatedolphin 2008/04/24
    今必要なのはこのような文学的想像力/ 更正しないのは周りがどうせ更正しないと考えてるからでもある。自ら更正しない原因を作っておいて「更正しないものだ」とは。更正した人は無名を望むから例は表にでてこない。
  • ポスト「ポスト・モダン」に向けて - モジモジ君のブログ。みたいな。

    バカには何を言っても聞かない、という人がいる。悪い奴は確信を持って悪いことをやっているのだから、「それは悪いことだ」と言っても無駄だ、という人がいる。バカや悪人に向かって「説教」するよりも、もっと「現実的な方策が必要だ」、とかなんとか言う。それを「プラグマティズム」とか自称していたり。──プラグマティズムってのは、そこまで底の浅いものではないはずだけれど、それはまぁ、よしとしよう。しかし、こういうことを言う人の「現実的」というのは、一体なんなのだろう。 自分がバカだったとき、悪人であろうとするとき、そういうときのことを考えてみる。その自分を押しとどめるのは、自分以外の誰かの行為であり、言葉であり、それらの自分以外の誰かが発するメッセージだ。その誰かとは、目の前の誰かであることもある。そうではないこともある。かつて、僕に向けて発せられたメッセージが、時を経て、僕の目を開かせることもある。たと

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