断食する釈迦の像(紀元前2世紀) スジャーター(サンスクリット語及びパーリ語:Sujātā, सुजाता)は、釈迦が悟る直前に乳がゆを供養し命を救ったという娘である(乳粥供養)。釈迦の苦行放棄のきっかけとなった[1]。正しい表記はスジャーターだが、日本語では慣用的に最後の長母音が短く発音されてスジャータと表記される。 ブッダガヤに「スジャータ村」としてその名を残す。 概要[編集] 釈迦は、6年にわたる生死の境を行き来するような激しい苦行を続けたが、苦行のみでは悟りを得ることができないと理解する。修行を中断し責めやつしすぎた身体を清めるため、やっとの思いで付近のナイランジャナー川(Nairañjanā、尼連禅河)[注 1]で沐浴をした。 スジャーターは、「もし私が相当な家に嫁ぎ、男子を生むことがあれば、毎年百千金の祭祀(Balikamma)を施しましょう」とニグローダ樹に祈った。その望みの