日本は世界有数の科学技術立国とされており、ノーベル賞受賞者も多数輩出してきた。その一方で、期待されたような成果を得られずに消えていった研究も多く、イノベーションに繋がる研究との違いについても明らかとなってこなかった。 【こちらも】ノーベル賞受賞は特定の科学分野ばかり 114の科学分野のうち5分野に集中 筑波大学の研究グループは21日、ノーベル賞級の萌芽的トピックは、過去の業績に関係なく少人数のグループが突然発表する傾向が強いことが明らかになったと、発表した。研究グループでは、特に生命科学や医学の分野で、萌芽的トピックの原動力になるものについて数量的な解析で調査をしていた。 研究の現場で新たな研究トピックが萌芽することによって、その研究トピックが発展し技術的なインパクトを社会に引き起こす。これまでも過去半世紀に出版された全論文を対象として調査が行われ、ノーベル賞級の萌芽的トピックは他のトピッ