中国で重要政策を決める全人代=全国人民代表大会が始まり、李克強首相は、ことしの経済成長率の目標を6%以上としたと明らかにしました。一方、中国が統制を強める香港をめぐっては、民主派の影響力の排除につながる選挙制度の変更を行う方針で、反対勢力の政治参加を封じ込めようとしています。 北京の人民大会堂で5日開幕した中国の全人代で、政府活動報告を行った李克強首相は去年を振り返り「歴史上極めて尋常でない1年だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の抑え込みで重要な成果をあげ、世界の主要国で唯一、プラス成長を実現した」と実績を強調しました。 そのうえで、感染拡大の影響を受けて去年は示さなかった経済成長率の数値目標について、ことしは6%以上としたと明らかにしました。 ことしは去年の成長率が低かった反動もあって、中国経済は高い成長率が見込まれていますが、世界的に新型コロナウイルスの影響が続いていることなどを受