サンフランシスコのパークセントラル・ホテルに10月下旬、ヤフー幹部ら120人以上が集まった。開催されたオフサイト会議に参加した一人は、「あんなに激しい応酬が続く会議は初めてだった」と語る。 従業員を対象に行った調査の結果、会社への信頼度や士気が2桁台の落ち込みをみせたにもかかわらず、人事担当の幹部が結果をごまかそうとしたことがきっかけで、副社長たちが一斉に不満をぶちまけ始めたのだ。 これが、時価総額およそ310億ドル(約3.8兆円)、中国の電子商取引最大手アリババの大株主であり、ヤフー・ジャパンの株80億ドル相当を保有する検索大手ヤフーの現状だ。直近の四半期決算では売上高が前年同期比で8%減、マリッサ・メイヤーCEOが最重要分野とする検索事業でも、13%のマイナスを記録している。 匿名を条件にフォーブスの取材に応じた同社幹部(退職者も含む)十数人は、こうした状況を招いた主な原因は、2012